グランヴァン

シャトー・クレール・ミロンの特徴のひとつ、それはボルドー特有のブドウ品種5種を採用したアッサンブラージュ（ブレンド）です。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、カルメネール… 畑の特性が見事に反映されています。それぞれの品種の個性が上質ワインの誕生に貢献することは言うまでもありませんが、ブドウは毎年異なる環境のもとに育ち、その魅力を最大限に輝かせる確かな技術力も欠かせません。

カベルネ・ソーヴィニヨンはワインにストラクチャーと複雑なアロマをもたらし、長期熟成タイプに仕上げます。

カベルネ・フランは瑞々しさをもたらします。同品種の比率の高さはクレール・ミロンの特徴でもあります。

メルロはカベルネとの調和性抜群で、なめらかな口当たりともに芳醇さと甘美さをもたらします。プティ・ヴェルドのスパイシーさは、複雑で豊かなブーケをさらに際立たせます。

カルメネールは乾燥したバラの花びらやスミレの優美な香りをもたらします。比率は微々たるものであっても、シャトー・クレール・ミロンには欠かせないブドウ品種です。

初ヴィンテージは2009年ですが、商標取得および一般販売スタートは2015年です。

パストゥーレル・ド・クレール・ミロンは、2020年ヴィンテージからプリムールで販売されています。原料となるブドウはグランヴァンと同じテロワールに育ち、高比率でメルロを含む点が特徴的です。カベルネ・ソーヴィニヨン特有の骨格を、カベルネ・フランがさらにしっかりと支えます。

パストゥーレル・ド・クレール・ミロンは、瑞々しさ、果実感、豊かな風味が印象的。ポイヤックらしさを保ちつつ、さらに親しみやすいスタイルです。シャトー・クレール・ミロンへのまさに入門編的なワインです。

ワインの名前にはシャトー・クレール・ミロンと踊り子たちの世界観が象徴されています。パストゥーレルとは中世の時代に流行した詩歌で、本来は4人で踊る舞踊（カドリーユ）の一種でもあります。